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風はまた吹く

 

統合失調症。そう言われた瞬間自分がこれほどにまで傷ついていたと知った。

体は健康だった。それでも中身はボロボロだった。車で言えばエンジンやブレーキが効かなくなっている状態だ。

 

医者には即入院が勧められ即入院した。未だに信じられなかった。100人に1人がかかると言われる病気になぜ自分がかかるのか。100分の1だぞ。宝くじすら当たったことないのに。神様を恨んだ。

 

入院生活は地獄だった。携帯やテレビがないことなんてどうでもよかった。自分1人だけ社会から取り残された孤独感しかなかった。健康なのにどうして。誰かにはめられたそんなことばかり考えていた。

状態を聞かれたら常に健康と答えていた。早くこの孤独から出たかった。こんな思いするなら社会の荒波で溺れていたほうがマシだとすらも思った。

 

そんな時同じ病棟の患者さんにふと言われた言葉がある。

 

「風は回るしまた吹く。だから今は休む時だな」

 

正直何言っているのかわからない。未だに何のことかさっぱりわからない。

それでも今までの感情がタバコの煙と一緒に遠くの空へ飛んでいったそんな感じになった。そうだよな。またやり直せばいいもんな。

 

そこからは本を読んだり人生を振り返ったり結婚を決意したり結構バタバタしたが今までのような孤独や苦しさは嘘のようになくなった。

 

いいじゃねか俺1人くらいサボっていたって。そんな自分の現状を客観視して笑うこともできるようになった。

 

なんでそんな言葉を私に言ったのか答えを聞けないまま退院してしまったがそんなことはどうでもいいかもしれない。

 

風はまた吹くしまた回るしまた止む。それでもいいじゃん。今起きている全てを受け入れ苦しみすら笑っていられるそんな自分でありたい。

 

これ読んでいる人はいないと思うけどもしいたら

 

焦らずゆっくりいい自分もダメな自分も受け入れて歩いてみましょう。

風は必ず吹きます。